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水路の管理

農業用の水路には、用水路と排水路があります。
用水路は水田や畑に水を供給するための水路、排水路は余った水を排出するための水路です。

水田は、文字通り水を溜めた状態のままで水稲を栽培するので、たくさんの水を必要とします。そのため、水田地帯の水路は網の目のように張り巡らされています。
場所によっては、3本、4本の水路が並行して流れていることも珍しくありません。

農家は、土地改良区ごとに水利費を支払っています。農業用水はタダではありません。でも、同じように水利費を払っていても、水の使用権は平等ではなく、基本的に上流の農家が優先的に水を使う権利を有します。
水は、農家にとって命のように大切なものであり、その分配をめぐっては、しばしばトラブルになることもあります。
特に、水系が分岐するポイントでは、水の取り合いになることもあり、さりげなくゴミを詰まらせて流れを変えたりという裏技も、しばしば(わりとよく)使われます(^^;
また、切羽詰まった農家が自ら水路に入り、自分の体を盾にして水を得る、というケースも昔はあったそうです。まぁ、これは極端な例ですが・・・

この水路の管理も、農家の大切な仕事です。
毎年春になると、水系ごとに農家が集まって、水路の大掃除をやります。去年1年間に溜まったゴミや泥を掻き出して、水路をキレイにします。私の地方では、参加できない農家はかわりに現金を支払います。

でも、最近ではひとつの水系に耕作農家が数軒しか存在せず、水路の維持が困難になってきている所もあります。高齢化で離農する人が多いのです。また、途中に住宅地ができて、水路が途切れてしまっている所もあります。完全に途切れていなくても、住宅地の中の水路を維持するのは大変です。掻き出した泥を上げるスペースも無い始末です。
水系が崩壊すると、水田はもはや水田ではなく、ただの畑になってしまいます。
悲しい現実ですね。